【感動】友人「恋人亡くして辛いのはわかるけどそろそろ…」俺「誰も俺の気持ちなんてわかんねーよ」→見知らぬ女の子が泣きだした…
押し負けた彼女は、俺と度々出会って、同じ時間を過ごすようになってくれた。
彼女の薬指には指輪が光っていた。
操を立てていることは、分かっていた。
でも、俺は、彼女を笑顔にしなくちゃいけない、と思った。
デートを重ねていったある日、彼女に言った。
「旦那さんのお墓参りを、させてほしい」
彼女は最初、戸惑ったが「はい」と答えた。
彼女の亡き夫の墓は、綺麗に掃除されていた。
きっと彼女が日を置かず訪れているからだろう。
墓石には名前が刻み込まれていた。
彼女は、その墓石を見て
自分の夫の名がそこに刻み込まれているのを見てどんな気持ちになったのだろうか、
と考えたら涙があふれた。
俺は、俺の亡き彼女が眠っている墓を知らない。
教えてもらえなかったからだ。
泣いている俺を見て、彼女も泣いた。
彼女の亡き夫は喫煙者だったと聞いていたので火を付けたタバコを備えた。
彼女は「ありがとう」と言った。
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