【酷い】離婚したコトメが家に転がり込んできて…とんでもないことになった話

2015年5月15日

失踪当時33歳の可愛らしかったコトメは、今となっては老婆のような外見になっていました。

最初はどこかのルンペンの老女が訪ねてきたと思い、コトメとは気が付きませんでしたがあの私に嫌みを言ってきたときと同じいやらしい目つきを見て、コトメだと確信しました。

コトメは、恨めしそうに「・・・返せ」と呟いていました。

私は「さ、こんな玄関先ではナンですから、中にあがって下さい」と言いました。

すると、ご近所にまで聞こえるような大声で「私の二人の子を返せ!」と叫びました。

意味が分からなかったのと、コトメの気迫に圧倒され、思わず固まってしまいました。

すると、下の子が丁度大学から帰ってきました。

「ただいま~・・・。お客さん?」下の子は、自分の実母とは気がつかずに私に聞いてきました。

私は「ううん、下の子ちゃん。この人は、あなたの実母さんよ」と言いました。

すると「帰れ!もう二度と顔も見たくも無い」と普段はおとなしい下の子が叫び玄関にあった靴を投げつけ、靴べらでコトメを追い払いました。

 

コトメは、蒸発した後に新しい彼氏と生活をしていたそうですがそれもうまく行かずに一度帰ってきたそうです。

しかし子どもの通学の関係で私たちは引っ越しをしていたので、実家は空き家となっていました。

他の親戚にも聞いて回ったそうですが、旦那が引っ越し先を口外しないようにと釘をさしていたので引っ越し先は伝えられなかったそうです。

コトメは男を変えながら、住み込みで働いたり温泉地で働いたりしていたのですが人間関係がうまく行かず、身体も壊してしまったので生活保護で暮らしていたそうです。

そんな時に、風の噂で置いてきた二人の子のことを聞き、この子達と暮らせば金銭的にも裕福になるんじゃないかと接触してきたそうです。

その後、コトメの来襲も無く数年が過ぎました。

上の子は研修医も終わり、病院の一人当直もこなすようになりました。

 

そんなある日、上の子は疲れきって仕事から帰ってきました。

上の子が言うには、身体を刺された男性が運ばれてきて徹夜で処置をしたが容態が急変したので大きい病院に搬送し、そのまま日勤もしたので疲れた。あの男性は大丈夫かなと心配そうに話していました。

私は、あまり治安の良くない地域にある病院だからそのような事件もよくある事だろうとあまり気にしませんでした。

それから数日後、新聞で痴情のもつれから女性が男性を刺したという記事を見ました。

その犯人の女性というのは、コトメでした。

何という事でしょう!運命の神様のイタズラとは皮肉なものです。

上の子が必死に処置をした男性とは、コトメが起こした事件の被害者だったのです!

 

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