【武勇伝】「他人に命令wwwwwwwありえねwwwwwwww」 「マジどちらさまだしwwwwwwww」

 

ここからは余談。

 

 

彼女たちが「小腹減った」「ケーキやばい超うまそう」だけど「新歓とかあるし金ヤバめ」なため「じゃあ今日は我慢だね」と話しているのを小耳に挟んだので、御馳走させていただくことにした。

 

 

自分の順番が回ってきたとき、小声で「あの、後ろのお二人にケーキを…」とオーダーすると店員さんは一瞬怪訝そうな顔をしていたが、そこに別の店員さんが登場。

彼は一連の騒動の時に外の清掃をしていた人で、レジの店員さんに事情を伝えてくれたらしい。

 

 

 

レジの店員さんは「あーなるほど」という表情に変わり、「かしこまりました」とオーダーを受けてくれた。

ギャルたちのトレーにケーキが運ばれ、「え、頼んでないですけど?」と戸惑う彼女たちに、店員さんがニヤリと笑って私を指し、「あちらのお客様からでございます」と伝えた。

 

彼女たちはこちらが恐縮するほどあたふたして、Aちゃんは「何で?何で?」と繰り返し、Bちゃんは「払いますっ」と言うが早いかバッグの中を大慌てで漁り始めた。

 

 

私「だってさっき助けてもらったんだから、これくらいのお礼はさせてもらわないと」

Aちゃん「お礼とかほんといいですから!」

Bちゃん「うちらそんなつもりでアレしたんじゃないんで!」

私「それはわかってるのよ?でも…」

 

 

 

押し問答になりそうだったところ、さっきのおばさま方が

「あなたたち、社会に出たら年上の人には御馳走してもらうのも礼儀のひとつよ」

「そうよー、ここはいただいちゃいなさいよ!」と援護射撃をしてくれて、さっきのやりとりを見ていたらしい店内のお客さんから小さな拍手なんかも起こって、彼女たちはようやく承服してくれた。

 

 

「ありがとうございます!」と言われたので、「そんな、こちらこそありがとうございました」と言って店を出た。

なんかもう本当にいい子たちだった。長文失礼しました。

 

画像出典:プリ画像  出典:おにひめちゃんの監視部屋