祖母『知り合いの着物を縫って欲しい』母「わかりました」→知り合い『すみませんねぇ、あんなにお安く着物を縫って頂いて』母「えっ?(一円も貰ってないけど…)」→結果・・・

 

ウチのママンの話。

 

母は和裁が趣味で、私と妹の浴衣も縫ってくれたし、時々母の友人の着物も格安で縫っていた。
いくらで引き受けていたのか知らないけれど,母曰く

 

「仕事でやってるわけじゃないからあまりたくさんお金は頂けない」

 

と、気持ち分だけ頂いていたようだ。

 

 

と、ある頃から、母のトメが反物を持ってきて
「誰それさんの着物を縫って欲しい」
と母に頼むようになった。

 

母とは日頃からあまり折り合いの良くないトメだった事,また田舎だったこともあって、まあ仕方ないわね、という感じでそれを受けていた母だったのだが、
ある時,母は地区の中でその着物を依頼した人に出会った。

 

その時に、
「○○さん(←母の名)すみませんねぇ、あんなにお安く着物を縫って頂いて」
とお礼を言われて、母は一瞬「え?」と思ったそうだ。

 

と言うのも,母は一円も縫い賃をもらった事が無かったからだ・・・

 

 

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